Posted April 20, 20231 yr こんにちは。日本マイクロソフト SQL Server サポートチームです。 事象: イメージのランダム化を強制する(必須ASLR) に「既定でオンにする」を設定した場合、SQL Server 2016 ならびにSQL Server 2019 のExpress Edition の日本語版のインストーラ(SQLEXPR_x64_JPN.exe) の起動に失敗します。 なお、イメージのランダム化を強制する(必須ASLR) の規定値は「既定でオフにする」であり、既定値では発生しません。 また、SQL Server 2014、SQL Server 2017、SQL Server 2022 のExpress Edition の日本語版のインストーラー(SQLEXPR_x64_JPN.exe) では発生しません。 ※ 公開時点 イメージのランダム化を強制する(必須ASLR)の設定手順は以下となります。 スタートメニューより[設定] -> [更新とセキュリティ] -> [Windows セキュリティ] -> [アプリとブラウザーの制御] -> [Exploit Protection の設定] -> [システム設定] -> [イメージのランダム化を強制する (必須ASLR)] 図.Windows セキュリティ画面(ご参考) 原因: SQL Server のセットアップは、イメージのランダム化を強制する(必須ASLR) を想定しておらず、SQL Server 2016 ならびにSQL Server 2019 のExpress Edition の日本語版のインストーラ(SQLEXPR_x64_JPN.exe) では、対応が行われていません。 イメージのランダム化を強制する(必須ASLR) に「既定でオンにする」を設定した環境で、インストーラ(SQLEXPR_x64_JPN.exe) の起動に失敗する以外の問題はありません。 回避策: 恐れ入りますが、SQL Server 2016 ならびにSQL Server 2019 のExpress Edition の日本語版のインストーラ(SQLEXPR_x64_JPN.exe) を変更し、再リリースする予定はありません。 そのため、イメージのランダム化を強制する(必須ASLR) に「既定でオンにする」を設定している環境では、次のように一時的に「既定でオフにする」に変更して展開し、SQL Server をインストールします。 1) イメージのランダム化を強制する(必須ASLR)を、「既定でオフにする」に変更します。 2) SQL Server 2016 またはSQL Server 2019 のExpress Edition の日本語版のインストーラー(SQLEXPR_x64_JPN.exe) を起動してファイル群を展開します。 3) イメージのランダム化を強制する(必須ASLR)を、「既定でオンにする」に変更します。 4) SQL Server のインストールを進めます。 なお、SQL Server Express を再配布されている場合、現時点でパッケージを展開して再配布することは、モジュールの変更とはみなされないことを確認しています。 Continue reading...
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